一昨年まで柏市では、58年間にわたり「柏市小学校陸上競技大会」が開催されていました。 

柏市の小学生は高学年になると学校で陸上競技の指導を受け、大会出場を目指して学校の代表になることを目標に頑張ってきました。 そうした経験を通じて、卒業後も陸上競技を志し、中学校の陸上部へ、さらには高校・大学・実業団へと、陸上競技に夢と希望を持って育っていく姿も見られました。

チーム柏は、15年間にわたり微力ながらも、夢の実現に向かって頑張る子どもたちをサポートしてまいりました。 しかし昨今、学校教育の大きな流れとして部活動の見直しが進み、小学校では特設陸上部がなくなり、それに伴い歴史ある「柏市小学校陸上競技大会」も一昨年度をもって廃止となりました。柏市から優秀なアスリートを輩出してきたこの大会がなくなることは、大きな損失です。チーム柏はこの現状を鑑み、何とか柏市で競技会を存続させたいと考え、昨年に続き「第2回 全国小学生陸上競技フェスティバル in 柏」を開催する運びとなりました。せっかく大会を開催するのであれば、これまで以上に充実した大会にしたい。 柏市小学校陸上競技大会にあった制限を取り除き、よりオープンな大会にしたいと考えています。

一つは、柏市小学校陸上競技大会が高学年のみ参加できる大会だったため、学年制限をなくし、全学年が参加可能に。学年共通種目も見直し、全学年・全競技で表彰を行います。もう一つは、市内の小学生しか参加できなかった大会でしたが、市内だけで競い合っても井の中の蛙、よりレベルの高い、多くのジュニアアスリートと交流できるよう、応募地域を全国に広げ、どこからでもエントリーできるようにしました。さらに、中学生になる前に経験してほしい種目として、200mや1500mを盛り込みました。また、6年生には短距離と長距離の両部門を制したチャンピオンに「Greatest小学生」として、小学生最強の称号を贈ります。このように、さまざまなチャレンジができることも、今大会の面白さであると思います。

開催時期としては、トラック競技の年内最後の大イベントとして、6年生にとっては小学校生活最後の競技会となり、思い出に残る大会になればと願っています。出場選手の皆さんが、最高のパフォーマンスを発揮できることを期待しています。

全国⼩学⽣陸上競技フェスティバルin柏 実⾏委員⻑
チーム柏代表 本郷 哲也